皆さんこんにちは。
私のクローン病の闘病記を見て下さりありがとうございます!
今回のエピソード⑤は、前回の突然の大出血からの、
緊急手術の後からになります。
当事者の私が書いているので、当たり前ですが手術中の記憶はありません。
手術もして、良くなったのかな?
と思いきやまだまだ波乱は幕が明けたばかりでした・・・。
それでは本編へ!
※本編の前にこれまでの記事を読んでいない方は
最初のエピソード①から読まれるとシナリオが分かります。
「クローン病とは何か」もエピソード①にあります。
なお、前回のエピソード④はこちら☟
まずはいつものように目次から
超簡単なこれまでの振り返り
※詳しくは過去の記事を読んでね!
○エピソード①~②
高校へ入学し念願のボクシング部に入部
→痔瘻・体力低下・腹痛などの症状に悩まされる。
→痔瘻を治すために肛門科に行くと、「クローン病」を診断される。
→『難病』と聞かされるも「(* ̄- ̄)ふ~ん」って感じ。
○エピソード③~④
肛門科からの紹介で県立の病院の消化器内科を受診
→病気の治療について説明を受ける。検査入院を勧められる。
→夏休みに入り検査入院へ。
→入院後、のほほんと生活していたが急に廊下で倒れる。
→大量の下血(肛門から出血)
→死ぬ直前の出血の中、『緊急手術』と『人工肛門』造設を告げられる
→意識は闇の中・・・
それでは、ここから本編スタート!!
エピソード⑤…緊急手術後
見知らぬ、天井
目を覚ますとそこは・・・
(「知らない天井だ・・・」)
病室の一室でした。
手術後は大きな部屋にベッド一つの個室でした。
夜中に手術室に運ばれたのですが、目を覚ました時は明るい時間。
窓からは薄いカーテン越しに光が入っていました。
まだ朦朧とする意識の中で、濛々と感じる手術によると思われる痛み・・・
そして体の色々な所に違和感を感じました。
↓私の心の声↓
(お腹が痛いのはおそらく切ったからだよね・・・?)
(左右の下腹部が痛いのはなぜ??)
(ん?鼻に何か入ってる・・・。息しづらい)
(あと、なんかチン○も痛い・・・)
(・・・ォオ?首の近くに何か刺さってる⁉)
それもそのはず、
腹部の大手術のあとの私の体にはたくさんのチューブが繋がっていました。
その総数はなんと7本❕❕❕
【図解】&それぞれの解説
※お腹の中心の赤線は手術で開いた傷、向かって左の赤枠灰色の楕円上の物は前回の記事[闘病記備考①]で説明した『人工肛門』のパウチです。
①中心静脈栄養(略:IVH)の点滴針
口から栄養が入れられないので高カロリーの点滴をすることになるのだが、
高カロリーの点滴は手足からは入れられない。
そのため、首の近くを切開し、心臓に近い太い血管に点滴を通す。
②手術前に入れた静脈点滴
③動脈注射
理由は忘れた(笑)針ぬいた後の止血方法が特殊だったのでそれだけ記憶にある。
④ドレーン(親指くらいの太いチューブ)
左右の骨盤のすぐ近くに刺さっている。
術後にお腹の中に溜まった血液などを抜くためのもの。
指くらいの太さのチューブでビビる。微妙に痛い。
⑤尿道カテーテル
その名の通り、尿道にさしてある。尿を取るための管。
小指くらいの太さがあって結構太い。
なので、ちん○ん痛くて個人的にはメッチャ嫌いだった。
⑥硬膜外麻酔
図では見えないけど、背中の中央に刺されたチューブ
脊髄の近くまで針が刺さっており、そこに持続的に麻酔を流している。
お腹を開く手術はそのままだと術後の痛みが強いため、しばらくこれを刺しておいて麻酔を流し続ける。
⑦経鼻カテーテル
胃の内部まで続いており、術後の血や膿を吸い出すためについている。
なお、治療によってはここから胃に直接栄養を流すために使う場合もある。
息しづらくて違和感すごくて大嫌いだった。
書き忘れましたが、
さらに酸素マスクもしていたと思われます。
~解説は以上~
さて、私の心情の描写に戻りますと・・・
『なんじゃこりゃー!!!』
と言いそうなところですが、実際は
「おお、生きてた・・・。とりあえず痛い!」
くらいしか思ってませんでした。
実は術直前に刺された点滴が人生初だった気がします。
なので初めてのことが起こりすぎて、
謎の悟り状態になり全てを受け入れていました(笑)
はっきり意識を取り戻した後で
意識を取り戻してから私の頭も冴えた後で医師からの説明がありました。
そこで初めて、ここは消化器「外科」病棟だということを知ります。
手術の説明は、と言うと。
・回腸(小腸の末端部)に潰瘍があった。
・広範囲にわたって完全にただれて、赤を通り越して黒くなっていた。
・その部位は治癒不可能なので約50㎝小腸を切った。
・切った端を人工肛門として体外に出している
そして今後の治療の説明
・手術後であることと、「クローン病」で食べ物が入る事態で刺激になりまた悪くなるかもしれないのでしばらくは首に入れた点滴のみで栄養を摂っていく(食事は無し)
・口からは傷が落ち着いてから水とお茶のみ可
とのことでした。
切った部位の写真を見せてもらいましたが、
マジで黒くてグロかったです・・・。
『こりゃ、やべえ』ってのが高校生の目にもわかりました。
あとは
『50㎝も切って大丈夫なん??腸ってそんな長いん??』
て感想でしたねw
術後の経過
術後は徐々に体は回復していきました。
毎日のお腹の傷の消毒、
24時間の首からの栄養点滴は続きます。
お腹の傷が治ってくると、
左右の下腹部の太いドレーンが抜かれ
(→これ衝撃だったんだけど、抜いた後の穴には消毒だけ。縫ったりはしない💦)
鼻のカテーテルも抜かれ、背中の麻酔も抜かれます。
そしてお腹の抜糸・・・。
ここまで来ると、
ベッドから起きて、歩き出せます。ただし、
「う・・・、うぐ・・・。」
と、痛みで息も絶え絶えな感じでした。
何とか個室内にあるトイレ(ほんの2m先)まで行けるようになると、
大嫌いな尿道カテーテルも抜かれました。
抜かれた時の解放感は最高でしたが、しばらくは残尿感でトイレ通い・・・。
歩くたびにまだ少し痛むので大変なトイレ通いでした。
それから人工肛門から出てパウチに溜まった便(うんち)の処理、
パウチの交換を徐々に看護師さんから習います。
が、最初は全て看護師さん任せ・・・
まだ高校1年の16歳・・・
若い女の看護師さんにカテーテルのせいでちん○ん見られるわ、
人工肛門でうんちの処理されるわで、
私の羞恥心はだんだんと故障していきました。
(そして今の私に至るわけですw)
訪れない安息
手術からしばらくたち、
残ったチューブは首からの点滴のみになり、
病棟内くらいは歩けるようになったことで大部屋(4人部屋?)に移りました。
首からの栄養点滴のみで、食事も食べれない、
しばらくは検査しながら様子見るだけ。
ってことで特にやることもないので暇な日を過ごしていました。
もう少しで消化器内科の病棟に戻れるかな、
って思っていたある日・・・
『ん、なんじゃこりゃあ・・・!?』
『めちゃくちゃ腹が痛い!!!』
『術後の傷の痛みじゃない。腹の中が痛い💦』
その時の私は、
何故かナースコールではなく、ナースステーションまで歩いて行き。
そして看護師さんに、
『すいません。腹がめっちゃ痛くて歩けない・・・。』
(ここまで歩いとるやないかい!って感じでしょうねw)
看護師さんからは、
「今先生いないから連絡しとくので部屋で待ってて」
とのことでした。
(軽いと思われたのか??)
ナースステーションまで歩いた私の判断ミスと言うか・・・
命からがら(?)部屋へ戻り、
ベッドでうずくまって時間を過ごしました。。。
しばらくして医師が来て、
〈なんだか様子がおかしい・・・〉
とCTなど検査が急遽行われます。
そして医師から衝撃の言葉が・・・
「残念だけど、もう一回お腹開けないと」
まさかの!
人生2度目の緊急手術!
さてこれからどうなるのか・・・!?
エピソード⑥~人生最大のミス編~(仮)へ、続く。
エピソード⑤まとめ
・目を覚ますとそこは外科病棟の個室
・体中にチューブで違和感&痛み
・高校生にはつらい羞恥の連続
・徐々に回復
・急な腹痛と、まさかの緊急手術
~次回予告~
次回はさらに衝撃の事態が起こります。
不幸の連続?
そして・・・親にも明かしていない・・・
明かしたことのない秘密をここで書こうかと思います。
もう時効かと思って・・・。
読んでくださっている方へ
毎回この項を書いています。
つたない文章でつづる私事(わたくしごと)をいつも読んでくれて本当にありがとうございます。
はっきり言うとただの自伝ではございます。
ただ、これは中学までは超健康&元気な人間が、
突然の病気と、それだけでは終わらない怒涛の事件の連続が急に起こった、
という実際に起こった物語です。
毎回言いますが、
明日の自分が健康である保証はどこにもありません。
健康診断を定期的に受けていても、100%の保証はないのです。
明日は我が身かもしれないし、あなたの周りの誰かに起こるかもしれない。
そんなことを感じながら読んでいただけると、
あなたに何かのきっかけや気付き、気持ちの変化を与えることができるかもしれない。
そうなればうれしいです。
まだまだ続くようです。
すべて実話です。私の実体験です。
次回もよろしくお願いします!
炎症性腸疾患を漫画で楽しく知りたい人に
毎回乗っけてますが(笑)おススメ漫画です☆
「腸よ鼻よ / (著)島袋全優」
作者の潰瘍性大腸炎の自伝なのですが、作りがギャグマンガです。
病気って重く捉えられて悲観的になりがちですが、
病気の私自身としてももっとラフに捉えてもらったらいいと思っているので、
こういった漫画はとてもありがたいです✨
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